Q.医療機関と併設型の介護医療院ですが、診察室、処置室、X線室は医療機関と共用は可能なのでしょうか。

私たちの病院は50床の療養病棟を介護医療院に転換する予定で準備を進めています。居室面積や廊下幅等の療養環境面の基準はクリアしていますが、施設のレイアウトに関して大変な苦労をしています。
スタッフステーションを何処に造るか?リクレーション・ルームを何処に造るか?等ですが、ケアミックス型病院の場合は、病院施設内に一つの介護施設を内包するような発想であり、分からない部分も多数あります。

例えば、他県の病院では介護医療院を導入する際に、県から薬剤調剤室やX線診療室等の共有スペースに関して、エントランスドアに「○○病院・介護医療院共同利用」の表示を入れるように指導されました。これらの表示は、私たちの病院でも入れる必要があるのでしょうか。

(地方都市・医療法人病院<163床>事務次長・45歳)

A.現段階では自治体関係者も理解に乏しい「介護医療院」施設の運用規定

これは病院の所在する各自治体によって解釈の異なる部分であり、このような表示を義務付ける自治体はどの位存在するのか分かりませんが、貴病院でも「共同利用」の表示を入れる準備をされた方が、良いかと思います。

実際に、都道府県によって当該表示を求める県、求めない県では温度差があるようです。事前に自治体の担当者に直接ご相談して頂くのが一番良いのは、言うまでもありません。

現段階では、自治体の関係者でも介護医療院の運用に関しては、十分に分からないことが多いのです。 地方都市の場合は、県ではなく市が窓口になるケースも多いかと思いますが、市の担当者らも県や厚生労働省に随時、聴き確認を取りながら進めているのが実情のようです。

(2018年11月15日)

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