当院は総合病院として、手術支援ロボット「ダヴィンチ」の導入を検討しています。「ロボット支援下内視鏡手術」(ダヴィンチ手術)に関しては従来から、腎臓がん、前立腺がんの手術に保険収載が実現し、2018年の診療報酬改定からは婦人科領域の子宮体がん、子宮筋腫の手術にも保険適用が拡充されたと聞いています。これら4疾患以外にも、保険適用が認められている疾患の手術はあるのでしょうか。

(地方都市・医療法人立総合病院 総務課長・32歳)

A.2018年診療報酬改定後はダヴィンチ手術の保険適用が従来の2疾患から12疾患に拡充されました。

2018年の診療報酬改定で、ご指摘の4疾患以外に胃がん、食道がん、直腸がん、膀胱がん、肺がん、縦隔悪性腫瘍の6種類のがん手術と、更に心臓弁膜症、縦隔良性腫瘍を加えた合計12疾患の手術の保険収載が承認されました。

腎臓がん、前立腺がんを除くダヴィンチ手術は、主に大学病院等で先進医療や自由診療として実施されてきましたが、前出12疾患での保険適用が可能になったことから、患者は貴病院のような民間の総合病院でもダヴィンチ手術が受け易くなり、ダヴィンチ普及が進むのではないかと想定されます。

ちなみに、ロボット外科学会によると2016年9月現在の全世界におけるダヴィンチ導入実績は3,803台。突出して多いのがアメリカで2,501台、ヨーロッパ全域でも未だ644台であり、アジア全域では476台の設置です。アジアの中でも日本が237台と突出した導入実績となっています。日本の民間医療機関では、徳洲会病院グループが同グループの14病院に導入し、累積手術症例が2,654症例(2018年2月末現在)に達したことが報告されています。

(2019年1月16日)