私たちは2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、首都圏に在る病院として、外国人患者の受け入れに尽力し、今後そうした取り組みを、PRしていきたいとも考えています。その理由として、当院では医療ツーリズムにコミットし、健診・人間ドックで中国人旅行者等を中心に、多くの外国人患者を受け入れて来た実績があるからです。

ところで、「外国人患者受け入れ」医療機関に対し、第三者評価による認証制度があると聞きました。当院も認証を受審したいと考えていますが、具体的にどのような取り組みが必要になるのでしょうか?
(関東地方・民間総合病院・院長・53歳)

A.外国人患者を受け入れる体制や対応方法の評価を行いますので、外国人患者が来院された際を想定した院内整備が必要となります。

それは、JMIP(ジェイミップ)と呼ばれるもので、一般財団法人 日本医療教育財団が認証を行うものです。書面調査と訪問調査からなる認証制度の内容については、財団のホームページに書かれているので、そちらをご参照下さい。

概要や理念よりも、ここでは実際にJMIPの認証を受けた病院が、どのような取り組みを行なってきたのかについて、少し紹介させて頂きます。

A病院(大規模高度急性期病院)では認証を受ける1年前にJMIP委員会を院内に立ち上げ、認証取得プロジェクトをスタートしました。その前から、院内標識・表示・案内広報物の多言語化(日本語・英語・中国語)を進め、1階受付に外国人患者受付用カウンターを設置。日本語、英語、中国語、スペイン語、韓国語に対応可能な事務職員(医療通訳)を採用し、対応にあたりました。また、英語、中国語、韓国語によるタブレット端末のビデオ通訳ツールを導入し、患者の案内や診療等に幅広く利用しています。緊急時用の館内放送も日本語・英語・中国語で流すことを可能にし、必要な場合は電話による同時通訳サービスを利用することも出来ます。更に、小グループに分けて、病院職員の英会話・中国語会話研修を定期的に実施。医療専門用語の習得等にも努めてきました。

これらの総合的な取り組みが評価され、JMIP認証取得が実現したと言えます。

※一般財団法人 日本医療教育財団:http://jmip.jme.or.jp/

(2019年5月27日)