Q.医師少数地域を支援する機能として地域医療支援病院で新たに追加された要件とは?

2019年8月に厚生労働省で、「特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会」が開催され、新たに地域医療支援病院の「地域の実情に応じた要件」等が追加されるようになったと聞きました。当該県には県立医大が1校あるのみで、当院はその医大からも地理的に遠い農村部にあり、長年、慢性的な医師不足に陥っている地域です。医師少数地域における地域医療支援病院の新たな要件について教えて下さい。

(地方都市・地域医療支援病院(社会医療法人)・管理部長・44歳)

A.①医師少数区域等における巡回診療の実施②医師少数区域等の医療機関への医師派遣(代診医の派遣を含む)の実施③総合診療の部門を持ち、プライマリ・ケアの研修・指導の実施-の3点。

前出・検討会での議論を基に新たに追加された要件としては、①医師少数区域等における巡回診療の実施②医師少数区域等の医療機関への医師派遣(代診医の派遣を含む)の実施③総合診療の部門を持ち、プライマリ・ケアの研修・指導の実施-の3点。この全ての機能を満たす必要はなく、おそらく、これら3つのうちいずれか1つを満たすことが、地域医療支援病院の新たな要件になりそうです。今後、医療法が改正され、前述の要件が追加されることになるでしょう。ただ、現状で承認されている地域医療支援病院に対しては、一定期間の経過措置が設けられると予想されます。

いずれにせよ厚生労働省は、全ての地域医療支援病院が「医師少数地域を支援する」機能を持つべきとの考えです。

(2019年11月度編集)

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