電子カルテが誕生して20年が経とうとしています。診療所の普及率も4割を超え、電子カルテの導入は当たり前の時代となりました。また、2010年の医療分野のクラウド解禁以来、クラウドタイプの電子カルテが出現し、価格の安さを魅力に、一気に普及に拍車がかかりそうです。そんな時代ですから、当然、電子カルテの買い替えを考える方も増えてきています。そこで電子カルテの買い替えについて2回に分けて解説したいと思います。

電子カルテは買い替えが難しいシステム

これまで長年使ってきた電子カルテをいざ買い替えるのは、かなりの勇気が必要です。電子カルテは買い替えが難しいシステムですから、よっぽどな理由がなければ、買い替えることはありません。ここでいう買い替えとは、メーカーを変えることで、同一メーカーのモデルチェンジによる買い替えではありませんのでご注意ください。

買い替えが難しい理由

買い替えが難しい理由はいくつかあるのですが、

①標準化が進んでおらず、データの移行、引継ぎが完全にはできないこと

②メーカーごとに操作性が異なるため、せっかく覚えた操作を放棄して、新たに操作を覚える必要があること

などが主な理由となります。

買い替え理由の第1位はサポート体制

残念ながら、買い替えに至ったクリニックに話を伺うと、買い替える理由の第一位は「サポート体制」が挙げられます。

(例)
「トラブル時に来ない」
「診療報酬改定のたびにバタバタする(スムーズではない)」
「テンプレートなどの修正を依頼してもなかなか対応してくれない」
「担当者が変わっても引継ぎがされていない」
「購入した後全く来なくなった」

など、サポート体制の不満を挙げだしたらきりがありません。

また、価格に関する問題もお聞きします。

(例)
「更新時に買った時と同じだけの金額が必要となる」

などです。

最近では、更新時にハードのみの買い替えで済むものや、クラウドの電子カルテなどは継続して使用することが前提となっています。こういった価格の問題はいずれなくなるのかもしれません。

(2019年19月9日)