電子カルテの買い替えを勇気をもって決断したとしましょう。しかしながら、次のメーカーも結局同じことが起きるかもしれません。そうならないためにはあらかじめ、どのような点に注意すれば良いのでしょうか。ポイントは、「サポート」「操作性」「データ移行」「機能」の4点です。

サポート

新しい電子カルテメーカーは、トラブル時に飛んできてくれるか、すぐに対応してもらえるか、それは買ってみなければわからないのですが、サポート体制というものは、会社の体制と担当者の問題に分けて考える必要があります。

その対応レベルを確認するためには、同じ地域でそのメーカーを導入した友人に聞くのが手っ取り早い方法です。百聞は一見にしかずですから、実際の対応内容などを聞いてみましょう。この積み重ねが会社の評判となるのです。実際使っている友人から、「あそこは対応良くないよ」と言われたら、それは会社の問題か、担当者の問題で、何か体制にまずさがあるのでしょう。大変貴重な情報です。

操作性

「買い替えたら、前より使いにくくなった」では、当然また不満が溜まってしまいます。そうならないためにも、買い替え前に、十分に触ってしっかり確認してください。

この自ら触るという行為は大切です。従来通り、メーカーからのデモンストレーションを受けるだけでは分かりませんので、メーカーにお願いし、別に一人で触れる時間をもらってください。最近では購入前に試用できるメーカーも出てきています。外から見ていても本質はなかなか分からないものです。

データ移行

これまで使用してきた電子カルテから新しい電子カルテにデータを移行できるかは、たいへん重要な問題です。電子カルテのデータ移行が可能かの有無を「頭書き」「カルテ」「レセプト」「検査結果」「文書」「病名」と一つずつ確認してください。導入後に、「実はデータが引継ぎできません」では、もう後の祭りです。

異なるメーカー間のデータ移行は現時点では高いハードルがあると言えるでしょう。そこで最近では、過去のデータをコンバートするためのツールも発売されていますから、それを利用しても良いかもしれません。

機能

これまで使用してきた電子カルテで「できていた機能」が、新しい電子カルテに変わって、できなくなるのは大きなストレスになります。操作性が変わるだけでストレスですから、機能がなくなるとより大きなストレスを感じてしまいます。

新旧の電子カルテの機能の比較表を作成して、抜け漏れがないようしっかりとチェックすることをお勧めします。簡易のRFP(要求仕様書)のようなイメージです。

(2019年10月29日)